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天使とか悪魔とか [おはなしおはなし]

あなたは死にました。残念なことに。

ザーッという砂嵐のような音が聞こえ、それが大きくなり、ふと静寂がやってきて気づくと、死んだ自分を空中から見下ろしています。ああ、自分は死んだんだ、とあなたは思います。

しばらくして、ふと上を見上げると、光が見えます。

なんとなくそこに還らなければいけない気がして、光の中に入ると、あなたはいつの間にか草原の中に立っています。一面の緑の草原には、遠く、頂上に雪を抱いた山へと続く一本の道があります。道を進むうちに日が暮れはじめ、薄暮の中で川を渡り、ふと気づくと、白いヒゲをはやし、杖をついた仙人みたいなじいさんが目の前にいます。

じいさんは、しばらくあなたを眺めた後、おもむろにニカッと笑い、そして問います。

「おまえをしばらくの間、天使か悪魔か望むほうにしてやろう。どちらがいい?」

            *****

という状況に陥ったらどうしよう?
と、この前、ちょこっと悩んだ(^^;;)後、ねこぱんちが達した結論は...

   悪魔

でした^^


なんちゅうか、天使って公務員というか役人みたいな感じがするんですよねー
 (注:ねこぱんちは、天使を「有する」宗教であるキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の知識がほとんどありません)

たくさんいるし、階級とかあるし、いつも白い服着てなきゃいけないみたいだし。
で、自分の価値観が絶対として、中世の宣教師みたいに人間達にいろいろ強制しそうで。
ほんでもって、それを批判すると、堕落だとか言われて、いじめられそう。ま、要するに、盲目的になることをひたすら強制されそうで、ちょっとコワイ。
(幕末の新撰組なんかもそうだけど、こういう団体は、歴史上枚挙にいとまがない)

悪魔はその点、個人営業みたいだし、魂を奪うといっても、純粋にギブアンドテークだし。
ま、悪魔に都合が良いプランを人間が選択するように故意に人間を追い込んでるのなら、随分とひどいヤクザな話だと思うけど、個人営業なら、ブラックジャックのように、つまらないヤツだけから金をむしり取り(魂を奪い)、本当に大切なときは金をとらない(魂を奪わない)ということが出来そうで^^;;

なんてこと考えると、やっぱり悪魔を選択ですかね?
(悪魔も役人みたいなシステムになってると困っちゃうわけですが...)

            *****

「ねえ、おじいさん。悪魔にするわ」あなたは言う。

「ホッホッホッ。そうかそうか、やっぱりな。じゃあ、右の道を行け。しばらく行くと、天使達の吹きだまりがある。彼らをよく見、彼らとよく話をして、自分が悪魔として何をなすべきかを決めればよい」
「何をするかを自分で決めるんですか?」
「その通り。結局は悪魔も天使も、同じような者たちの異なる立場を表現したものにすぎない。この世界の全ては相対的なのさ。あなたがこの世界から完全に消えるまで、あと3日しかないわ。急ぎなさい」と、いつの間にか、西洋絵画で見た天使のような姿(例えば、これ)になったじいさんは消える。

とか急に言われても、何したらいいかわからなくて困っちゃうんですが、ま、要するに、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で考えて、自分の言葉で話しながらさらによく考えるのが大事っちゅうことですよ。

天使とか悪魔とかになっても


もちろんあなたが人間であったとしても




※うわー、意味不明だけど、一応話がまとまってよかったぁ

※前回の「私が会社を辞めた理由」の続き、さらに検討中です。
もうね、よーわからんようになってきた^^;;
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幸福の宿命 [おはなしおはなし]

歯を磨きながら、発言小町(^^;;)をぼーっと眺めていると、 「懐かしの洋楽80sは何?」というトピがある。

おおおおお!っと思い、見てみると、出ました、出ました、やっぱりありました!


Heaven on Earth


ベリンダ カーライル!^^




"heaven is a place on earth"は、80年代の名曲の一つですよね!

                    *****

80年代末、ねこぱんちは予備校生でした。

大阪の中津にある予備校(というとどの予備校かは分かっちゃいますけどね、特にこの予備校を誹謗する意志もないので悪しからず)に行ってたのですが、まあ最初は高校んときと気分が変わったりして、そこそこ楽しかったものの、すぐにイヤんなりました(-_-)

何がイヤかって、その先生達のうさんくささ(-_-)

一応、一流人気講師を集めた(はずの)クラスでしたが、彼らとは人間的に全くあいませんでした。ぶっちゃけた話、教え方は上手なんだろうとは思いますが、でも、自分にとっては彼らの存在が全く理解できませんでした。
英語のTが授業中に前の方に座ってる女の子を「飯、一緒に行かへんか」と「口説く」のも、Mが連日連発する政治ネタももう辟易でした。

彼らの「奇妙な」行動から時折教室に満ちる曖昧な笑いの元、授業は日々進んでいきます。

教室の曖昧な空気 - そこに満ちる予定調和の圧力は、ねこぱんちを窒息させるのに十分でした。

ねこぱんちは、逃げました。窒息して死にたくなかったから。
予定調和なんか吉本新喜劇だけでいいのです(まあ、あれは面白いが^^)。

ちなみに、チューター(担任みたいなもの)という名を持つ、これまた存在意義がよくわからない若い女性もいましたが、何の助けにもなりませんでした。
ただ、予備校が設定する予定調和から外れる人間を救う事は、彼女の仕事ではないことは明らかだったので、ねこぱんちは一切何も彼女に期待しませんでしたし、彼女もねこぱんちが休もうが何しようが放ったらかしにしておいてくれました。

ねこぱんちは、連日、暑い日も雨の日も梅田の町をさ迷い歩きました。

幸せの元となる石でも落ちていないかと地面を見ても、暖かな光が差さないかと空を見上げても、そこには何もありませんでした。

大学に受かりさえすれば道は開けるのだから、頑張れ我慢しろと言われ続けました。



翌春、ものの見事に試験に再不合格^^;;したねこぱんちは、十三にある別の予備校に通うことにしました。

そこでは中津と違ってとても地味に授業が行われていました。
チューターはおじさんでしたが(と、当時思ってたけど、今にして思えば多分そんなに年じゃないな^^;;)、彼は一年に渡って的確な助言をし、ねこぱんちを励まし、叱り、支え続けてくれました。
親が「また不合格だったらどうしよう」と騒ぐのも、「彼は大器晩成ですから」の一言でにこやかに一蹴してくれました。

もう、町をさ迷い歩く事もなく、寒い日も風の日もずっと教室に通い続けました。
その日々は、受験生という世間の肩書きとはうらはらに、とても幸福な日々でした。

そのとき思ったのです

大学に受かりさえすれば道が開ける − 幸せが得られるのではないと

道は常に開かれているもので、幸福は、歩き続ける途中にこそあるものだと

それこそ、さ迷い歩いた町の景色の中にも、十三の橋のたもとから眺める夕陽にも、竜巻を起こす緑色の空(一度、授業中に竜巻が来たんですよね^^;;)にも、十三辺りをたむろするわけのわからん人たち^^の中にも、流れているようないないような淀川の水面にも

それは幸福の宿命なんだと思います

あらゆるところに密かに潜むその兆しを見て、聞いて、感じることができる心の強さと、道を歩き続けることができる意志の強さと、これはねこぱんち自身に欠けているものなのですが^^;、幸せを感じるためにとても大切です

今、言えることは二つ

大学に受かりさえすれば、留学しさえすれば、結婚しさえすれば、就職しさえすれば...
あらゆるところで繰り返し語られるこれらの予定調和に身も心も縛られませんように

それと、歩き続けることを止めて自ら命を絶ってしまいませんように



"heaven is a place on earth" − 幸福はこの地上にあるのです^^

そして

"we'll make heaven a place on earth" − 与えられるのではなく自らが紡ぎ上げていくものなのです


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おさなごころ [おはなしおはなし]

幽霊の話は、一回お休みです^^

何のために働くのか?

人によってその目的は様々でしょうが、ねこぱんちの場合、他人(ひと)のためです。

んーっと、今、「他人のため」とタイプしながら、果たしてそう断言してもいいのかをちょっと考えましたが、きっとそうです、そのはずです。
まあ現実に、そうできているかどうかはわかりません^^;
(んーっと、確かに20%ぐらいは、「マツダロードスターRS6MTギャラクシーグレーマイカ」が買いたくて働いていますかね......いいなあ、ロードスター。間違ってもS2000やZ4じゃダメなんですよね。こいつらは品が(ry

話が逸れましたが、そう思うに至ったのは、きっと「幼なごころ」のおかげだと思っています。

字数が多いので^^

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トイレの妖怪 [おはなしおはなし]

つい最近、友人に会う機会があって、とある場所に出かけたんです。
で、お茶飲んで話してる間におしっこしたくなったので、トイレに行きました。
そそくさと店の外のトイレに行ったんですが、どうもそのトイレ、居心地が悪いんです。
一言で言うと、雰囲気が冷たい。

壁のいわゆる腰板にあたる部分が青いタイル貼りなのはいいとして、照明はまるで暖かみの無い蛍光灯。しかも何故か青白い昼光色。
並ぶは水色の便器。
さらに追い打ちをかけるように、トイレ内部の空間が三角形状になってて奥ほど細くなっています。入り口から眺めると、錯覚のためか奥がすごく遠くの方に感じるし、蛍光灯の配置が悪いためにどうしようもなく暗いです。
窓もなし。

なぜ、わざわざ、こんなトイレコーディネートがなされているのか?
用事を済ませればさっさと出て行ってくれというこのぎすぎすした雰囲気。
くそつまらない無機質ポストモダンの出来損ないか?という気もしますが、単に、トイレに回す予算があまり無かったんでしょうね、きっと。

むむむむむ、と思いましたが、トイレ自体は丁寧に掃除されてて(お掃除のおばさん、どうも有り難う!m(__)m)とてもきれいなので、おしっこ開始

   ♪ ♪ ♪ (実行中) ♪ ♪ ♪

と、突然、背後から暗い女の声で、

「お~ま~え~~~~~~!」という声が。

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わたしの500えん [おはなしおはなし]

ねこぱんちは出勤のとき、とある神社にお参りすることがあります。

まあ、毎日じゃあないんですけれど。

何をお参りしているかといえば、
「仕事ができるようになりますよ~に」
とかで、30代も半ばになってお願いするようなことでもないんですが、まだまだ修行中なんで致し方ありません^^
たまにふざけて「足が長くなりますよ~に」とかお願いしますが、そういうお願いは神様も聞く気がないようで、未だかつて長くなった試しがありません。

で、お参りのときは10円玉をいつも一枚入れてるんですよね。
万札なんかを、ホイッ、と入れてみたいもんですが、もったいなすぎて一生そんなことはしない(というか、できない)と思います。

ところがところが、今朝のことです。
どう魔が差したのか、

「20円入れよう!!」

と思ったんですよね。20円。大金です。

なんか20円が切りがいいというか、「今日はちょっと20円入れてぇな」と言われたような気がしたんです。

財布から20円出して、えいっと賽銭箱に投げ入れます。

するとね、そのうちの一枚がなんか大きいんですよ。
色もね、なんか黄色っぽいんですよね。

朝陽の柔らかい光が差し込む中、ちっちゃくて赤っぽいやつと、おっきくて黄色っぽいやつとが、並びながら、手をつなぐように賽銭箱に消えていきます。

それがスローモーションで見えるんですよ。




明日から50日間、毎日お参りですわ


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年をとること、誰かを好きになること [おはなしおはなし]

まず最初にお断りしておきますが、ねこぱんちは、占い師に「見た目と違ってすごくロマンチスト」と言われるぐらいロマンチスト^^です。見た目はクール(「冷たい」という意味の「クール」)らしいです。ま、実際のとこ、状況によってはすごく冷たくて冷酷ですが^^;

えー、そういう、何というか「久石譲音楽」みたいに甘甘(あまあま)な性格と、「タイタニックに衝突した氷山のカケラ」みたいに冷たい性格とが分裂した人間が書いた文章ですので、「話半分耳半分、犬猫のミミは三角形 ^. .^」ぐらいな感じで読んで頂ければ幸いです。

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焼き肉の網を前にして [おはなしおはなし]

焼き肉の網を前にして

炭火の上に焼き肉の網。いい感じに炭火が熾って(おこって)います。
左側には黒い半袖の服を着た女の人が一人。一緒にテーブルを囲んでいます。
店の中は、同じように焼き肉を食べる人でガヤガヤしています。

網の上には、おいしそうな牛タン!!
しかも、たくさん!!!

ひょいと一つハシでつまみ、口に入れます。


ん!これは!

ん??

何これ、噛み切られへん!かったいなあ.....

もぐもぐもぐもぐもぐもぐ、と。んんんんんんん?

固!全然あかんやん、コレ。

ううううううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ......




......ぅぅぅぅぅぅぅううううううううーん......ハッ!

ふと目を覚ますと、顎関節症(以前の記事参照)の治療のために嵌めているスプリント(樹脂製のマウスピース)をギチギチと噛んでいましたとさ。

ふー.....

牛タン食べたかったなあ T-T


寝よ.......続きが見れるかもしれん....


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ロシア大?紀行1 [おはなしおはなし]

90年代のある夏の日
僕は、とあるトイレの中で立ちつくしていた。


     さて、どうするかな.....




お食事中の方々、ならびに、下品な話を聞くと「そんなの許せないわ!キーーーッ!!」となる方々は以下ご遠慮ください。
大変恥ずかしながら、はっきりこっきり有り体にいいまして、今回は「うんこ」の話です^^


もう一回言いますね^^ 今回は、う(略


ということで同意の上、

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祖父たち [おはなしおはなし]

ねこぱんちには祖父がいません。

一人(祖父A)は、父親が子供の時に他界、一人(祖父B)は、ねこぱんちが中学生のときに他界しました。
(AとかBとかで人を呼ぶな、と本人たちに怒られそうだ...)

祖父Aは、まあ当然のところ、写真でしか見た事がなく、
祖父Bは九州に住んでおり、滅多に会う機会がありませんでした。

というわけで、おじいちゃんが身近にいるということについて、よく想像できません。

ある意味、おじいちゃんと一緒にいる子供たちを見ていると、うらやましいなー、と思ってしまいます。もちろん、その場合、おじいちゃんとして職人肌で大工の棟梁みたいな頼もしいおじいちゃんを勝手に想像しているわけですけれど(ま、現実はいろいろでしょうけど ^^)。

おじいちゃん達が、どう思い、どう生きてきたのか、祖父Aははなからムリにしても、祖父Bともっと話をしておけばよかったと、よく思います。田んぼのあぜ道を自転車で行く祖父Bの背中にくっつきながら。


と、常々思っていたところ、最近、地域の夏祭りのお手伝いをすることになり、盆踊りの櫓組みに駆り出されました。

まあ、するといるわいるわ、近所のじいちゃんたちが。
(オレは、じいちゃんじゃねえ、と本人たちに怒られそうだ...)

じいちゃんたちは、時間があるもんで、喜んで櫓組みをお手伝いに来ています。
というか祭り自体が大好きなのかもしれません。
朝早くて、こっちは眠くて仕方ないんですが、何せじいちゃんたちは、朝に強い!
朝からフルパワーで活動しています。

で、じいちゃんたちをよーく観察していると、面白い面白い。

あわてものじいちゃん(じいちゃん、そこ結ぶとこ間違ってるちゅうに)
微妙に作業をさぼりぎみじいちゃん(頃合い見てどっかいっちゃう。その辺でおばちゃんとしゃべってる)、
地味な作業を黙々とするじいちゃん(頭が下ります)、
口ばっか出すじいちゃん(口動かす前に手を動かせっちゅうねん)
親しげにいろいろ話しかけてくるじいちゃん

みんな、おそらく若い頃からの性格そのまんま

その時気付きました。

昔から、じいちゃんが身近にいることが憧れだったけど、現実の世界にいるではないか。しかも、こんなにもたくさん!

不思議と安らかな気持ちの中、櫓はでき上がり、青空の下、たくさんの提灯が風にゆらゆらと揺れていました。


祖父Aの相方(つまり祖母ですね)が写った古い写真があります。
淡路島の砂浜で撮られた写真。

おそらく彼と彼女とが歩いたであろうその砂浜に、こんど行ってみようと思います。

つづきはまた^^


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とんぼ [おはなしおはなし]

夏の朝の通勤は憂鬱だ。

電車から降りると、熱と湿気が襲ってくる。
ホームの屋根には、iTMSの広告がぶら下がる。

シアン、マゼンタ、イエロー

美しい広告だが、亜熱帯の空気の中では暑苦しい。
日本の鳥たちが極彩色でなくて本当によかった。きつい緑や赤の雀たちが道端で騒いでいるのを想像するだけで恐ろしい。

秋の服をまとうマネキンたちが並ぶ百貨店の前を過ぎ、地下鉄の駅に向かって滝のように流れる人の波に乗り、小舟のように波からはずれ、地上にでる。

駅前ビルと名付けられたビルたち。その足下には、太いフレームで保護された樹木たち。
フレームは保護のためではなく、彼らの成長を妨げるための嫌がらせのように見える。

所々ブロックの壊れた荒れた歩道を歩く。

放置された盗難バイクやフレームの曲がった自転車群は撤去されていた。
少し歩きやすい。
でもあのまま置いとけば、それなりに場末の感じがしてよかったのに。
駅前の場末なんて、とても大阪らしい風景だ。

路地に入る。

路地に入ったからと言って、何かが変わるわけではないけれど。
同じような服を着て同じような顔をした若いサラリーマンが群れながらタバコを吸っているのが見える。

いつもと違う場所で路地を曲がると、そこには美しい路があった。

路の側に人が住んでいる。

玄関前の手入れされた植物たち。

電車を降りてから、動く物ばかり見せられ、息が詰まっていたことに気付く。
生きる気配を感じることができ、少し安心する。

と、突然、耳の元で羽音がする。

低いうなりのようなその音は、トンボだ。

鮮やかな青い胴体をまとうトンボが、自分の周囲を飛び回る。
しばらくぐるぐると回った後、目の前の万両にとまり、こちらをじっと眺める。
彼の複眼に、こちらの像がたくさん映っているであろうことを考えると面白い。

でも、なぜこんなところに。

この街中に青いトンボがいることに驚き、そして気づく。

そうか、お盆か...

振り返ると、トンボは既におらず、万両の葉が静かに揺れていた。


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