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マレフィセント [映画みましょ]

ネタバレあります。
というかネタバレしかないです。





   


         


予告編を見て、マレフィセントの背中の翼がとても魅力的だったので、観に行く。
本編であろう60年代のディスニーのアニメ「眠れる森の美女」は見たことありません。

土曜日の午後、字幕版で、最前列付近以外はほぼ満席。
女性率が高く、子供がいない(子供は吹き替えに行っているのか?)。
エンディングにLana Del RayのOnce upon a dreamが流れることがわかっていたので、やはりここは字幕版を選択。

映画自体は、最初の20分ほどは若干まどろっこしさを感じたものの(マレフィセントの子供時代を振り返って見ているという構成上、仕方ない)、予想外に良く、特に中盤からエンディングに向けての物語の流れ方はとても秀逸でした。テンポも良いです。
ただ、映像上に示唆されていることが無数にあり、それらをトラッキングして意味を考えていると置いて行かれてしまう^^;; ま、あまり細かいことは頭で考えないで、心に感じ響くままに観るのがいいですね。

この物語の根底となるのは、やはりマレフィセントを演じているアンジェリーナジョリーの子供たちへの強い愛と想いということになるんでしょうか。
オーロラにとって、その存在を初めて知り、喜びにあふれて会いに行った実の父親が、実際は自分を愛してくれるどころか、自分自身の身から出た錆(自分自身の幻影ともいえる)に追い詰められた自己愛だけの強いどうしようもない人間で、一方、呪い通り死ぬように眠ってしまった後、マレフィセントのキスでオーロラが起き上がるところは、仮に血がつながっていなかったとしてもそこには「真実の愛」が存在しうるんだという、強烈なメッセージを感じざるをえません。

それともう一つ根底になっているのは、真実の姿を見るためにはみかけ(常識)や思い込みににとらわれてはいけない、という普遍的な想いでしょうか。
全編にわたって様々なところで、しかもいろいろな形で表現されていたように思います。

その分、若干、話が単純化されているキライもありますが、物語だし、そもそもオーロラが年を取った後の回想の形で物語が進んでいるわけで、OKでしょう(回想が穏やかでとても豊かということは、その後、オーロラは幸せに人生を過ごしたんですね。よかったよかった)。

以下、特に印象的だったところ。

翼は甦る
これ、すごくいいですよね。とても強く美しいイメージ。
人生では自分のコントロールできないことで、何かを失い続けるものです。心の柔軟さ、体と精神の健康、才能などなど。でも、取り返そうとするのであれば、戻りうるのだという希望を感じます。
ただ、ここで重要なのは、マレフィセント自身の心が翼を迎えうる状態にまで回復していたことですよね。もし、オーロラとステファンを呪う心を持ち続けていたのであれば、翼は戻らなかったと思います(ステファンには打ち勝とうとはしていましたが、既に呪ってはいなかったですよね)。

翼がもげたところは、何故か子供の時見たデビルマンを思い出したけど、速攻でそのイメージは消した^^;;



城の中にまで、刃物による茨が築かれていたのには驚きました。
もう城の中に守らなければいけないものは何も無いのに。
外からは茨が見えない(対してマレフィセントの茨は見えている)ところとかとても象徴的だと思います。


バカなどっかの国の王子
いや、別にバカではないんですけど、一人だけ能天気だったので^^

こんな通りすがりの王子のキスなんかでは当然のごとくオーロラは目を覚まさなかったのですが、エンディングにきちんと登場してましたね。そこが面白かったです^^
なんというか、マレフィセントはオーロラを心から愛していますけど、ダメな親のように子供を束縛しようとはしないんでしょうね。後は、王子と一緒になってもいいし、そうでなくてもいい。
オーロラが望むように、自分で選択して生きなさいというメッセージを感じます。
全体を通じて非常に女性的な映画ですけど、バカ王子を排斥しちゃだめですよね。
必要なのは本人の強い心と、優しさと、それに基づくいろいろな選択です^^。


カラス
カラスが良かったです。演じている人も格好いい。
自分が女性なら、こういう人いいなあ、と思います。
しかも、カラスとしての役柄も良かったですね。賢くて有能、そして優しい。
妖精が無能なのとはエライ違いで^^;;
女性である妖精が子育てに無能で、男性であるカラスが賢くて有能かつ優しいのは、女性的な映画だけど(オーロラの父親なんか共感できないキャラのままポイっと捨てられてるし)、決して性でカテゴライズしない、というメッセージなんですかね。
このバランス感覚は、男女を問わずカテゴライズ好きな日本では絶望的ですね。


悪(evil)は存在する
キリスト教では悪は存在しないんじゃなかったでしたっけ?
善が不足しているだけで。
悪は存在すると言い切ってましたね。その意見には全面的に賛成です。

その他、様々な示唆がたくさん盛り込まれてまして、とても良い映画でした。
マレフィセントは、なんか心の師匠にしたくなる人(というか妖精だけど)ですね。
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